インターフェロン・フリーC型肝炎治療
注意すべき症例の治療 C型肝炎抗ウイルス治療後の肝発癌
平松 直樹
1
1大阪労災病院 消化器内科
キーワード:
Alpha-Fetoproteins
,
Interferons
,
Ribavirin
,
肝硬変
,
肝細胞癌
,
危険因子
,
多剤併用療法
,
発生率
,
肝炎-C型-慢性
,
治療成績
,
年齢因子
,
発癌
Keyword:
alpha-Fetoproteins
,
Age Factors
,
Drug Therapy, Combination
,
Carcinoma, Hepatocellular
,
Interferons
,
Liver Cirrhosis
,
Risk Factors
,
Ribavirin
,
Incidence
,
Treatment Outcome
,
Hepatitis C, Chronic
,
Carcinogenesis
pp.1517-1525
発行日 2016年9月20日
Published Date 2016/9/20
DOI https://doi.org/10.19020/J01937.2017027159
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C型肝炎は,IFN治療の著効例において顕著な発癌抑制効果が認められるが,著効後発癌も少なくない.C型肝炎に対する抗ウイルス治療は,IFN治療の時代からDAAsによるIFNフリー治療となって,治療対象が拡がり,また高率に著効が得られるようになった.しかし,こうした著効例には,高い発癌リスクを有する高齢者や肝線維化進展例が多い.したがって,ウイルス排除後も,糖・脂質代謝異常の改善や飲酒制限などの日常生活習慣指導を行うとともに,長期にわたる発癌サーベイランスが必要である.ことにIFNフリー治療による著効例では,従来のIFN baseの治療による著効例と同等の発癌抑制効果が得られるか否かは明らかでなく,治療後の発癌には十分な注意が必要である.
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