消化器内視鏡の技術革新-開発秘話と次世代内視鏡医療の構築に向けて
技術革新と開発秘話 胃ESD 開発の経緯と舞台裏
小野 裕之
1
1静岡県立静岡がんセンター 内視鏡科
キーワード:
胃鏡法
,
医原病
,
胃腫瘍
,
電気手術
,
胃穿孔
,
内視鏡的粘膜切除術
,
内視鏡的粘膜下層剥離術
,
レーザー療法
Keyword:
Endoscopic Mucosal Resection
,
Endoscopic Mucosal Resection
,
Electrosurgery
,
Gastroscopy
,
Iatrogenic Disease
,
Stomach Neoplasms
,
Laser Therapy
pp.1333-1338
発行日 2016年8月20日
Published Date 2016/8/20
DOI https://doi.org/10.19020/J01937.2016397511
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内視鏡治療の歴史をひもとくと,先人たちの努力の結晶を基盤に現在があることがわかる.国立がんセンター中央病院(当時)内視鏡グループは,ITナイフによるESDを開発し,1995年に第一例を行った.その後多くの有志たちによってESDは日本のみならず,世界に広まり,普遍的な手技となった.早期消化管癌の内視鏡治療をbreakthroughしたと認識されている.今後は,現在のESDが時代遅れになるような,breakthroughする機器や手法を開発し,外科医の手助けなしに早期胃癌の治療は内視鏡医がすべて行うことができるようになる未来を期待している.
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