ESD手技の標準化に向けて
安全なESDのコツと偶発症の対処 胃ESD DualナイフJを用いたESDのコツ
前畑 忠輝
1
,
落合 康利
,
佐々木 基
,
木口 賀之
,
光永 豊
,
飽本 哲兵
,
藤本 愛
,
後藤 修
,
西澤 俊宏
,
矢作 直久
1慶応義塾大学 医学部腫瘍センター低侵襲療法研究開発部門
キーワード:
胃鏡法
,
胃腫瘍
,
術後合併症
,
消化管出血
,
電気手術
,
内視鏡的粘膜下層剥離術
Keyword:
Endoscopic Mucosal Resection
,
Electrosurgery
,
Gastroscopy
,
Gastrointestinal Hemorrhage
,
Postoperative Complications
,
Stomach Neoplasms
pp.417-422
発行日 2017年3月20日
Published Date 2017/3/20
DOI https://doi.org/10.19020/J01937.2017217827
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早期胃癌に対するESDは,手技の成熟,周辺機器の充実だけでなく,ストラテジーなども確立され,胃癌治療ガイドラインの適応あるいは適応拡大病変であれば,ほとんどの場合安全で根治的な切除ができるようになってきた.しかしながら,難易度の高い治療困難病変も存在し,治療時に難渋することも少なくない.とくに穹窿部や体部大彎病変に対するESDは,病変に近接できない,重力の影響で病変が水没してしまうなどの理由で難易度が高い.そのため,治療困難部位に対するESDを行う場合は事前に予測されうる場面を想定し,術者の経験や施設の設備などと照らし合わせて綿密な治療計画を作成しておかなければならない.
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