大腸LST(側方発育型腫瘍)の新展開
治療 LSTに対する治療法の選択 外科的治療も含めて
堀田 欣一
1
,
今井 健一郎
,
伊藤 紗代
,
山口 裕一郎
,
小野 裕之
1静岡県立静岡がんセンター 内視鏡科
キーワード:
大腸内視鏡法
,
腫瘍侵入性
,
内視鏡的粘膜切除術
,
内視鏡的粘膜下層剥離術
,
側方発育腫瘍
Keyword:
Endoscopic Mucosal Resection
,
Endoscopic Mucosal Resection
,
Colonoscopy
,
Neoplasm Invasiveness
pp.1199-1207
発行日 2015年7月20日
Published Date 2015/7/20
DOI https://doi.org/10.19020/J01937.2015338896
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当院で治療したLST 913病変を対象に亜分類別の担癌割合,粘膜下層(SM)浸潤割合および浸潤様式について検討した.LST-G,homogeneous typeはSM浸潤割合が2%以下と低いので分割摘除が容認されEMR/EPMRの適応である.LST-G,nodular mixed typeは20mmを超えると16%にSM浸潤を認め,30%は粗大結節部以外での浸潤を認めることから,確実な一括摘除が望ましい病変でありESDの適応と考える.LST-NGはflat elevated type,pseudo-depressed typeともに20mm以上では,20%程度のSM浸潤割合を呈し,20%以上の症例で多中心性の浸潤をきたす.それゆえに確実な一括摘除が必要と考えられ,ESDの絶対適応病変と考えられる.
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