胃癌に対するESD/EMRガイドライン-正しい理解・運用のために
胃ESD・EMRの適応拡大を目指した臨床試験 分化型に対する前向き臨床試験 JCOG0607-2cm超の分化型、T1a、UI(-)病変、3cm以下の分化型、T1a、UI(+)病変
蓮池 典明
1
,
小野 裕之
1佐野病院 消化器センター内科
キーワード:
胃腫瘍
,
リンパ行性転移
,
第II相試験
,
多施設共同研究
,
内視鏡的粘膜下層剥離術
Keyword:
Endoscopic Mucosal Resection
,
Lymphatic Metastasis
,
Stomach Neoplasms
,
Clinical Trials, Phase II as Topic
,
Multicenter Studies as Topic
pp.675-681
発行日 2015年5月20日
Published Date 2015/5/20
DOI https://doi.org/10.19020/J01937.2015257341
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近年,胃癌における分化型適応拡大病変に対するESDは過去の外科手術のリンパ節転移の頻度のデータが示されてから,実臨床の現場においては,すでに多くの施設で行われている.一方,胃癌治療ガイドライン第4版においては,今のところ適応拡大はエビデンスが不十分で,あくまでも臨床試験として行うべきと明記されている.現在,分化型適応拡大病変に対する適応拡大のエビデンス作りをめざした多施設共同前向きの臨床試験(JCOG0607)が日本臨床腫瘍研究グループ(JCOG)において行われており,2015年末にはそれらの結果が公表される予定である.本項では,臨床試験の概要について述べる.
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