機能性消化管疾患-病態の解明と新たな治療
機能性消化管疾患診療ガイドライン Rome基準との比較から 機能性ディスペプシア
大島 忠之
1
,
三輪 洋人
1兵庫医科大学 内科学消化管科
キーワード:
ヘリコバクター感染症
,
Helicobacter pylori
,
胃炎
,
漢方薬
,
分類
,
アルゴリズム
,
診療ガイドライン
,
Non-Ulcer Dyspepsia
,
Acotiamide
Keyword:
Algorithms
,
Classification
,
Drugs, Chinese Herbal
,
Gastritis
,
Helicobacter pylori
,
Helicobacter Infections
,
Practice Guidelines as Topic
,
Z 338
pp.153-159
発行日 2015年1月20日
Published Date 2015/1/20
DOI https://doi.org/10.19020/J01937.2015140022
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機能性ディスペプシア(FD)は,2013年に保険病名として収載され,この病名を効能・効果にもつアコチアミドが使用可能となった.一方で,本邦におけるFD診療の現状は,必ずしも欧米と同じではなく,医療機関への受診が容易で,H.pylori感染への意識が高く,多くの消化管運動機能改善薬や漢方薬の使用が可能であるといった特徴がある.2014年4月にGRADE(Grading of Recommendations,Assessment,Development and Evaluation)システムを用いた本邦の現状に即した「機能性消化管疾患診療ガイドライン2014-機能性ディスペプシア(FD)」が上梓され,このガイドライン作成によりこれまであまり注目されてこなかった機能性消化管疾患に対する認識が高まり,病態解明が進むことが望まれている.
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