消化管疾患に対する漢方医学からのアプローチ-現状と展望
消化管疾患に対する漢方医療の実際 慢性胃炎
富永 和作
1
,
谷川 徹也
,
斯波 将次
,
渡辺 俊雄
,
藤原 靖弘
,
荒川 哲男
1大阪市立大学 大学院医学研究科消化器内科学
キーワード:
ヘリコバクター感染症
,
Helicobacter pylori
,
胃炎
,
漢方薬
,
抗細菌剤
,
黄連解毒湯
,
呉茱萸湯
,
呉茱萸
,
Non-Ulcer Dyspepsia
,
最小発育阻止濃度
Keyword:
Anti-Bacterial Agents
,
Drugs, Chinese Herbal
,
Gastritis
,
Helicobacter pylori
,
Helicobacter Infections
,
Goshuyu-to
pp.169-176
発行日 2013年1月20日
Published Date 2013/1/20
DOI https://doi.org/10.19020/J01937.2013120324
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漢方薬を用いた薬物療法は,日本においては西洋医学と東洋医学の融合による医療として提供できるという点において特徴的である.日常診療の現場において,種々の疾患や症状に対応すべく多数の漢方薬が処方され,内科,外科を含めたほぼすべての臨床領域において使用されているといっても過言ではない.消化器疾患のなかでも,慢性胃炎はもっともありふれた疾患の一つと考えられ,多くの薬剤が汎用される.漢方薬を用いたアプローチもその例外ではなく,古くからなされてきた.漢方薬を用いた慢性胃炎へのアプローチの現状,その有効性,作用機序などについて,現在までに集積されてきた知見について概説する.
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