消化器診療-30年と今後の展望
胆膵領域の変遷と展望 胆
乾 和郎
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1藤田保健衛生大学坂文種報徳會病院 消化器内科
キーワード:
鑑別診断
,
胆道疾患
,
超音波内視鏡検査
,
近代医学史
,
胆道鏡法
,
超音波造影検査
Keyword:
Biliary Tract Diseases
,
Diagnosis, Differential
,
Endosonography
,
History, Modern 1601-
pp.73-76
発行日 2014年12月20日
Published Date 2014/12/20
DOI https://doi.org/10.19020/J01937.2015108249
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本誌が創刊された1985年からの30年間は,胆道疾患の診断・治療技術の成熟期ともいえる時代であり,その進歩は目覚ましいものであった.超音波検査では診断装置におけるティッシュハーモニックイメージと超音波造影剤といった画期的な開発が行われた.内視鏡では診断技術の向上とともにさまざまな内視鏡治療が開発された.超音波内視鏡においては診断装置がメカニカルラジアルスキャン方式から電子スキャン方式に変わったことと,EUS-FNAを応用した治療手技が内視鏡治療の幅を広げた.これらの進歩を,より正確な診断と低侵襲性の治療など,これからの医療の発展につなげていく必要がある.
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