PSCとPBC-診断と治療の進歩
原発性硬化性胆管炎(PSC) PSCの薬物治療
山本 隆一
1
,
菅野 啓司
,
岩本 修一
,
田妻 進
1国家公務員共済組合連合会広島記念病院 内科
キーワード:
Bezafibrate
,
Ursodeoxycholic Acid
,
胆管炎-硬化性
,
胆汁うっ滞
,
治療成績
Keyword:
Bezafibrate
,
Cholestasis
,
Ursodeoxycholic Acid
,
Cholangitis, Sclerosing
,
Treatment Outcome
pp.1443-1448
発行日 2014年9月20日
Published Date 2014/9/20
DOI https://doi.org/10.19020/J01937.2015007615
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
原発性硬化性胆管炎(PSC)は現在のところ,根本的な治療は肝移植をおいてほかになく,薬物による治療法に確立されたものはない.現在第一選択として用いられているウルソデオキシコール酸(UDCA)と,近年有効性が注目されている薬剤を中心に,PSCに対する薬物療法について概説した.UDCAの臨床的効果は多数のRCTからは不確定であり,さらに高用量UDCA投与では予後を悪化させ,炎症性腸疾患(IBD)合併例では大腸癌の増加につながりうるとの報告もある.また本邦において,UDCAに次いで多く使用されるベザフィブラートであるが,有用性は少数例かつ数編の報告にとどまっている.
Copyright © 2014, Nihon Medical Center, Inc. All rights reserved.