肝臓を診る-肝臓病のキモ
肝硬変症に対する自己骨髄細胞投与療法(ABMi療法) 肝臓が再生できる
松本 俊彦
1
,
高見 太郎
,
坂井田 功
1山口大学 大学院医学系研究科消化器内科学
キーワード:
Serum Albumin
,
自家移植
,
肝硬変
,
肝再生
,
骨髄移植
,
臨床試験
,
再生医学
Keyword:
Clinical Trials as Topic
,
Liver Cirrhosis
,
Liver Regeneration
,
Serum Albumin
,
Transplantation, Autologous
,
Bone Marrow Transplantation
,
Regenerative Medicine
pp.1193-1197
発行日 2017年6月1日
Published Date 2017/6/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2017264384
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自己骨髄細胞投与療法(ABMi療法)は,患者自身の骨髄単核球分画を末梢静脈から投与し,肝臓を再生させる低侵襲な肝硬変治療法である.骨髄単核球分画には単球,造血幹細胞,間葉系幹細胞などが含まれ,線維を溶解して微小環境を改善し,成長因子等により肝前駆細胞を活性化することで,肝臓再生に寄与する.ABMi療法により血清アルブミン値,Child-Pughスコアの改善が認められ,その効果は12ヵ月程度持続し,5年以上経過した症例の一部でも認められている.
©Nankodo Co., Ltd., 2017