FOCUS
新たな内視鏡的胆道ドレナージ法
糸井 隆夫
1
,
祖父尼 淳
1
,
糸川 文英
1
,
土屋 貴愛
1
,
栗原 俊夫
1
,
石井 健太郎
1
,
辻 修二郎
1
,
池内 信人
1
,
梅田 純子
1
,
田中 麗奈
1
,
殿塚 亮祐
1
,
向井 俊太郎
1
,
藤田 充
1
,
本定 三季
1
,
森安 史典
1
Takao ITOI
1
1東京医科大学消化器内科
pp.718-720
発行日 2014年6月20日
Published Date 2014/6/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407105083
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はじめに
これまで閉塞性黄疸の解除法としての胆道ドレナージには外科的ドレナージ,経皮経肝ドレナージ,そして内視鏡的経乳頭的ドレナージが行われてきた.近年,第4の胆道ドレナージ法として超音波内視鏡(EUS)を用いた,経消化管的なEUSガイド下胆道ドレナージ(EUS-BD)が行われている1,2).EUS-BDはほかのドレナージが不適応あるいは不能な症例がおもな対象となるものの,最近ではEUS-BD専用デバイスも開発されており,症例によっては今後第一選択となる可能性を秘めている.そのような観点から2013年に発刊された「急性胆管炎・胆囊炎の診療ガイドライン」3)やTokyo Guideline 2013(TG13)の中で,EUS-BDは推奨度の記載はないものの,EUS-BDは特殊な胆管ドレナージとしてガイドラインにも追記されている3,4).そこで本稿では,閉塞性黄疸解除を目的とした新しいEUS-BDについて概説する.
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