Diagnostic and Interventional EUS-現状と将来展望
EUS下膵管ドレナージ
潟沼 朗生
1
,
真口 宏介
,
矢根 圭
,
金 俊文
,
小山内 学
,
高橋 邦幸
1手稲渓仁会病院 消化器病センター
キーワード:
ドレナージ
,
病的狭窄
,
ステント
,
超音波内視鏡検査
,
治療成績
,
膵石
,
膵炎-慢性
Keyword:
Constriction, Pathologic
,
Drainage
,
Stents
,
Treatment Outcome
,
Endosonography
,
Pancreatitis, Chronic
pp.1729-1736
発行日 2013年11月20日
Published Date 2013/11/20
DOI https://doi.org/10.19020/J01937.2014055619
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慢性膵炎や膵石症,さらには膵切除術後の消化管膵管吻合部狭窄などにより,主膵管内圧亢進をきたし,腹痛・背部痛などが生じる.これらの病態に対しては内視鏡的に経乳頭的あるいは吻合部からのアプローチが有用とされている.しかしながら,高度の膵管や吻合部の狭窄,結石の存在,術後の解剖学的な理由などにより,通常の内視鏡手技ではアプローチが困難な症例も存在する.このような症例に対し,EUS-FNA(endoscopic ultrasound-guided fine needle aspiration)手技を応用した膵管ドレナージ法(EUS-guided pancreatic duct drainage;EUS-PD)が新たなアプローチ法として報告されている.EUS-PDは,経消化管的に膵管ステンティングを行う膵管消化管吻合術と,膵管を穿刺した後に,ガイドワイヤーを順行性に乳頭あるいは膵管吻合部から消化管内腔へと誘導しステント留置を行うランデブー法がある.EUS-PDは有用な方法であるが,専用の処置具は存在せず,手技の難易度も高く十分な技量を有する術者が施行すべきである.
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