PEGの現状
PEGおよび関連手技 Introducer法
竹内 弘久
1
,
杉山 政則
,
小嶋 幸一郎
1杏林大学 医学部外科(消化器・一般)
キーワード:
胃鏡法
,
胃造瘻術
,
インフォームドコンセント
,
留置カテーテル
,
術後管理
,
穿刺
,
針
,
バルーン拡張法
,
トロカール
Keyword:
Catheters, Indwelling
,
Gastroscopy
,
Gastrostomy
,
Informed Consent
,
Needles
,
Postoperative Care
,
Punctures
pp.1361-1369
発行日 2013年8月20日
Published Date 2013/8/20
DOI https://doi.org/10.19020/J01937.2013323098
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Introducer法による経皮内視鏡的胃瘻造設術(PEG)は,胃壁固定後,カテーテルを口腔・咽頭を通過させず,腹壁外から胃内腔への経路にて留置する造設方法であり,内視鏡挿入操作が1回のみで全行程が終了する.そのため,Introducer法は,咽頭・食道に通過障害がある患者や,高度な口腔感染(MRSA)がある患者に対して有効である.また,Introducer法は,トロカール針による穿刺後,バルーン型胃瘻カテーテルを留置するIntroducer原法と,血管留置針を刺入し瘻孔をダイレーターで拡張したのち,バンパー型胃瘻カテーテルを留置するIntroducer変法の2つの方法に分類され,造設キットの開発が今なお加えられている.Introducer法における管理は,腹壁穿刺回数が多いことによる内臓誤穿刺と術後出血の評価,胃壁固定による固定糸の評価が重要である.また,Introducer原法においては,早期のカテーテル交換が必要で,交換用カテーテルの工夫は有効である.
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