栄養代謝制御における消化管生理活性ペプチドの役割
膵ラ島アミロイド蛋白(アミリン)と糖尿病
三家 登喜夫
1
1生長会府中病院生長会府中病院糖尿病研
キーワード:
Glucose
,
糖尿病-2型
,
変異
,
Islet Amyloid Polypeptide
Keyword:
Diabetes Mellitus, Type 2
,
Glucose
,
Mutation
,
Islet Amyloid Polypeptide
pp.719-724
発行日 2013年5月20日
Published Date 2013/5/20
DOI https://doi.org/10.19020/J01937.2013272242
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膵ラ島アミロイド蛋白(IAPPまたはアミリン)は,2型糖尿病患者の膵ラ島に沈着しているアミロイドの主要構成成分として単離された37アミノ酸残基よりなるペプチドであり,インスリンとともに膵β細胞より分泌されている.現時点において真の生理作用は不明であるが,ヒトIAPPはβシート構造を有するために何らかの機序でアミロイドとして沈着し,これが2型糖尿病の発症や進展に関与すると考えられている.筆者らは,IAPPの遺伝子変異(S20G)を有する2型糖尿病患者を同定しており,これが2型糖尿病患者の膵β細胞の疲弊のメカニズムを検討するよいモデルとなると思われる.
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