発行日 2013年8月1日
Published Date 2013/8/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2013305252
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70歳女。意識障害で救急搬送された。2型糖尿病、高血圧、脂質異常症、慢性心不全、発作性心房細動で近医に通院治療中で、経口血糖降下薬、losartan、amlodipine、hydrochlorothiazide、furosemide、warfarin、fenofibrateを投与された。glimepiride、metformin、pioglitazoneも投与されたが、HbAlcはコントロール不良のためinsulin glargine(朝4単位/day)を加えた。スルホニル尿素(SU)薬、ビグアナイド薬、チアゾリジン薬、特効型インスリンによるbasal supported oral therapy(BOT)を開始された。栄養指導はされなかった。搬送時の検査より低血糖症と診断しブドウ糖を経静脈的投与した。また、著明な腎機能障害を認めた。ブドウ糖液補液、高張グリセリン液投与を行ったが、意識状態は改善せず肺炎を併発して死亡した。
©Nankodo Co., Ltd., 2013