特集 新たな創薬ターゲットとしてのトランスポーター:明らかになるその構造と新機能
糖尿病治療の分子標的としてのグルコーストランスポーター
大久保 博史
1
,
中津 祐介
,
浅野 知一郎
1広島大学 大学院医化学研究室
キーワード:
Phlorhizin
,
遺伝子発現調節
,
感染
,
糖尿病
,
糖尿病-2型
,
変異
,
臨床試験
,
ノックアウトマウス
,
タンパク質アイソフォーム
,
CD98抗原
,
Facilitative Glucose Transport Proteins
,
Sodium-Glucose Transporter 2
,
分子標的治療
,
T-1095
,
尿細管再吸収
Keyword:
Clinical Trials as Topic
,
Diabetes Mellitus
,
Diabetes Mellitus, Type 2
,
Gene Expression Regulation
,
Infection
,
Mutation
,
Phlorhizin
,
Mice, Knockout
,
Protein Isoforms
,
Fusion Regulatory Protein-1
,
Glucose Transport Proteins, Facilitative
,
Sodium-Glucose Transporter 2
,
Molecular Targeted Therapy
,
Renal Reabsorption
,
T 1095
pp.548-552
発行日 2012年4月22日
Published Date 2012/4/22
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糖輸送担体は,細胞内外の濃度差に基づく促通拡散輸送を担う促通拡散糖輸送担体(GLUT)と,エネルギー依存性の能動輸送を行うNa+/グルコーストランスポーター(SGLT)に大別される.現在,腎臓におけるグルコース再吸収を抑制し,過剰なグルコースを尿中へ排泄させることで血糖値の上昇を抑制するといった新しい作用機序のSGLT2阻害薬が糖尿病治療薬として開発が進行している.また,GLUTの発現安定性の調節に関して新たな知見が報告されており,創薬の標的としてのグルコーストランスポーターが注目される.
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