栄養代謝制御における消化管生理活性ペプチドの役割
病的肥満症に対するスリーブ状胃切除術の効果と摂食関連ペプチドの変化
山本 寛
1
,
Vo Trung
,
山口 剛
,
村田 聡
,
谷 徹
1滋賀医科大学 消化器外科
キーワード:
Insulin
,
胃バイパス術
,
血糖
,
摂食
,
腹腔鏡法
,
肥満症
,
Glucagon-Like Peptide 1
Keyword:
Blood Glucose
,
Eating
,
Insulin
,
Laparoscopy
,
Obesity, Morbid
,
Gastric Bypass
,
Glucagon-Like Peptide 1
pp.725-731
発行日 2013年5月20日
Published Date 2013/5/20
DOI https://doi.org/10.19020/J01937.2013272243
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減量手術は世界中で増加しており,とくに腹腔鏡下スリーブ状胃切除術(laparoscopic sleeve gastrectomy;LSG)は,日本においてもまた世界的にも増加傾向にある手術術式である.そして,本手術は,腹腔鏡下減量手術のなかで,唯一本邦で先進医療の承認が下りている手術である.スリーブ状胃切除術の減量効果・糖尿病改善効果はいわゆる胃バイパス術に匹敵する優れた術式であることが報告され,術後にインスリン,GLP-1,グレリンなど摂食関連ペプチドの大きな変化をもたらすことがわかってきた.このようにスリーブ状胃切除術は,症例を選べば,減量手術としてのみならず,メタボリックサージェリーとしても有効であると考えられる.
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