最新版 糖尿病虎の巻-新時代の糖尿病診療を実践する
個でみる糖尿病 特定の機序による糖尿病の診療 二次性糖尿病および遺伝子異常による糖尿病を見逃さない
谷山 松雄
1
,
高橋 育克
,
岩久 建志
1昭和大学藤が丘病院 内科内分泌代謝科
キーワード:
Cushing症候群
,
褐色細胞腫
,
高アルドステロン症
,
自己免疫疾患
,
先端巨大症
,
膵炎
,
糖尿病
,
糖尿病-2型
,
変異
,
甲状腺中毒症
,
母系遺伝性糖尿病難聴
Keyword:
Acromegaly
,
Autoimmune Diseases
,
Cushing Syndrome
,
Diabetes Mellitus
,
Diabetes Mellitus, Type 2
,
Hyperaldosteronism
,
Mutation
,
Pancreatitis
,
Pheochromocytoma
,
Thyrotoxicosis
pp.609-615
発行日 2011年10月1日
Published Date 2011/10/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2011353492
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・内分泌疾患や膵外分泌疾患などの糖尿病以外の疾患による多くの二次性糖尿病は、2型糖尿病と思われていた中に隠れていたり、既存の糖尿病のコントロールの悪化の原因となる。原疾患を治療すれば糖尿病の改善も期待できるため、疑ってみつけ出すことが重要である。・Cushing症候群だけでなく、臨床症状に乏しいサブクリニカルCushing症候群も糖代謝異常を呈する。・中年以降の糖尿病コントロール悪化時には、膵癌や自己免疫性膵炎の併発も念頭に置き、腹部超音波検査などを行う。・1型糖尿病や2型糖尿病として治療されている中に、MODYやミトコンドリア糖尿病(MDM)が潜んでいることがある。・MODYやMDMの診断には遺伝子検査が必要であるが、治療法の変更などの有益性が十分にあるか検討する。
©Nankodo Co., Ltd., 2011