NASH-病態と治療
NAFLD/NASHの疫学
徳光 敬太
1
,
小野 正文
,
西原 利治
1高知大学 医学部消化器内科
キーワード:
肝機能検査
,
集団検診
,
発生率
,
肥満
,
予後
,
肝疾患-非アルコール性脂肪性
Keyword:
Liver Function Tests
,
Mass Screening
,
Obesity
,
Prognosis
,
Incidence
,
Non-alcoholic Fatty Liver Disease
pp.403-407
発行日 2013年3月20日
Published Date 2013/3/20
DOI https://doi.org/10.19020/J01937.2013182433
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2011年に肝障害を指摘された検診受診者は検診受診者の3割を超えたが,その2/3以上を内臓脂肪型肥満あるいはメタボリックシンドロームの肝臓における表現型であるNAFLDが占めている.NASHはNAFLDの1割を占める慢性進行性の肝疾患であり,肝硬変に進展することから,脳・心血管イベントの誘因であるばかりでなく肝疾患関連死の原因となることが知られている.NASHの有病率に性差はないが,閉経前の女性における有病率は低く,ほかの慢性肝疾患同様,肝硬変に進展すると肝細胞癌が好発する.発癌年齢は70歳前後が多いが,男性の発癌症例の半数は肝硬変に到達する前に発癌しており留意が必要である.
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