CKD貧血ガイドライン-二度の改訂を巡って
「CKD患者の腎性貧血治療ガイドライン」作成への軌跡 四つの重要臨床課題への絞り込み
山本 裕康
1
1厚木市立病院 内科
キーワード:
Hemoglobins
,
造血剤
,
鉄
,
診療ガイドライン
,
貧血-腎性
,
慢性腎臓病
Keyword:
Hemoglobins
,
Hematinics
,
Practice Guidelines as Topic
,
Renal Insufficiency, Chronic
,
Iron
pp.133-141
発行日 2017年2月10日
Published Date 2017/2/10
DOI https://doi.org/10.19020/J01864.2017163957
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2015年に改訂されたJSDTの腎性貧血治療ガイドラインの作成方針の概略をまとめた.腎性貧血は,慢性腎臓病(CKD)の代表的合併症である.このガイドラインの目的は,腎性貧血治療を行うことでわが国のCKD患者の予後を改善することである.しかし,その治療には多くの課題があるため,臨床重要課題を定め,治療方針を明確にする必要がある.今回のガイドラインでは,次の四つの課題を設定した.(1)腎性貧血治療の開始基準とすべきヘモグロビン(Hb)値はいくつか?(2)腎性貧血治療として維持すべきHb値はいくつか?(3)赤血球造血刺激因子製剤(ESA)投与に先行する鉄補充療法は勧められるか?(4)鉄補充療法の開始基準は何か?上限を設定すべきか?
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