PAD(末梢動脈疾患)フットケアを救肢・救命につなげるために必要な知識
(第3章)PAD予防のための方策 透析患者の脂質、血圧、CKD-MBD管理 透析患者の糖尿病管理 PAD発症を遅らせるために
井倉 和紀
1
,
小田 友里
,
濱田 真理子
,
加藤 ゆか
,
花井 豪
,
馬場園 哲也
1東京女子医科大学糖尿病センター 内科
キーワード:
Insulin
,
血液透析
,
血糖
,
低血糖症
,
糖尿病性腎症
,
Dipeptidyl-Peptidase IV Inhibitors
,
末梢動脈疾患
Keyword:
Blood Glucose
,
Diabetic Nephropathies
,
Hypoglycemia
,
Renal Dialysis
,
Insulin
,
Dipeptidyl-Peptidase IV Inhibitors
,
Peripheral Arterial Disease
pp.771-776
発行日 2015年6月20日
Published Date 2015/6/20
DOI https://doi.org/10.19020/J01864.2015274184
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<Point>糖尿病はPADの重要なリスク因子であるが、腎症が進行した糖尿病患者では、その発症が著しく高頻度となる。日本人糖尿病患者において、透析導入時のHbA1c高値と導入後のPAD累積発症率との間に密接な関連が認められた。透析導入後の血糖管理指標として、HbA1cよりもGAを用いることが推奨されている。透析導入後では、厳格な血糖管理を達成することよりも、低血糖の発症を極力避けることが優先される。透析導入後に使用可能な経口血糖降下薬は、DPP-4阻害薬、α-グルコシダーゼ阻害薬、および速効型インスリン分泌促進薬に限られる。
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