認知症と透析医療
認知症透析患者に対する社会的サポート
藤原 久子
1
,
林田 めぐみ
,
原田 孝司
,
舩越 哲
1衆和会長崎腎病院
キーワード:
血液透析
,
腎不全-慢性
,
認知症
,
社会的支援
,
介護サービス
,
社会資源
Keyword:
Dementia
,
Kidney Failure, Chronic
,
Renal Dialysis
,
Social Support
pp.1055-1061
発行日 2016年7月10日
Published Date 2016/7/10
DOI https://doi.org/10.19020/J01864.2016391720
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認知症透析患者に対する社会的サポート(社会資源)は,インフォーマルとフォーマルに大別され,前者は柔軟な対応が可能であるが専門性が低く安定した供給ではない,後者では最低限のサービスが保障されるが画一的である,などの特徴がある.認知症の支援においては,一般的にはインフォーマルな分野が有用なことが多い.これら社会資源の特徴を生かしコーディネートすることが重要であり,現在はおもにケアマネジャー・地域包括センターなどが中心となっている.今後課題となる対象としては,キーパーソン不在の認知症透析患者があり,これに対しては成年後見制度があるものの,機能しにくいという課題も残されている.
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