高齢者の腹膜透析-assisted PDの現実と可能性
腎不全患者医療とPD 行政の考え方
猪阪 善隆
1
1大阪大学 大学院腎臓内科学
キーワード:
在宅血液透析
,
認知症
,
腹膜透析
,
地域社会ネットワーク
,
腎機能障害
,
高齢化社会
Keyword:
Dementia
,
Hemodialysis, Home
,
Peritoneal Dialysis
,
Community Networks
,
Renal Insufficiency
pp.1237-1243
発行日 2016年9月10日
Published Date 2016/9/10
DOI https://doi.org/10.19020/J01864.2017004353
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わが国は世界に類を見ない高水準の医療制度を確立し,高齢化が進行し,2050年には20~64歳1.2人が,65歳以上の高齢者1人を支えるという厳しい社会が訪れることが予想されている.また,高齢認知症患者も増加する.このような傾向は透析患者においても同様であり,今後は,高齢透析患者が自立して,生活活動度を維持しながら透析医療を受けることができるようなシステム作りが重要である.腹膜透析(PD)などの在宅医療用具の開発・普及により透析患者の活動領域を拡げることを厚生労働省も推奨している.今後は安全なPD医療を推進するためにも,地域連携システムを推進することが必要となる.
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