透析患者の疲労感
疲労研究の最前線 疲労の尺度と疾病
小林 伸行
1
,
近藤 一博
1東京慈恵会医科大学 ウイルス学講座
キーワード:
ヘルペスウイルス科感染症
,
Hydrocortisone
,
運動負荷試験
,
血液透析
,
腎不全-慢性
,
唾液
,
疲労
,
Chromogranin A
,
視覚アナログ尺度
,
加速度脈波
,
感情プロフィール検査
Keyword:
Exercise Test
,
Fatigue
,
Hydrocortisone
,
Kidney Failure, Chronic
,
Herpesviridae Infections
,
Renal Dialysis
,
Saliva
,
Chromogranin A
,
Visual Analog Scale
pp.1447-1452
発行日 2015年11月10日
Published Date 2015/11/10
DOI https://doi.org/10.19020/J01864.2016055920
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疲労は広く認められる生命現象であるが,その分子メカニズムは明らかではない.しかし,放置することで,さまざまな疾患の危険因子となりうる.疲労を評価する方法としては,疲労感を評価する質問紙法,生理学的,生化学的手法による方法がある.しかし,疲労の定量方法は完全には確立されておらず,実際に疲労を評価する場合には,それらのなかから,被験者の病態を表す尺度を適切に選択する必要がある.疲労には病的疲労と非病的疲労が存在し,それぞれ原因が異なる.これらを鑑別することは治療的介入が必要か判断するうえで重要である.しかし,現状では疲労への対処・治療は限定的であるため,今後,科学的に実証された抗疲労法の開発が望まれる.
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