PAD(末梢動脈疾患)フットケアを救肢・救命につなげるために必要な知識
(第2章)PADとは 疫学、最近の統計
田村 浩
1
,
宮内 克己
,
代田 浩之
1順天堂大学 大学院医学研究科循環器内科学
キーワード:
下肢
,
危険因子
,
喫煙
,
虚血
,
生存率
,
糖尿病
,
有病率
,
予後
,
腎機能障害
,
足関節上腕血圧比
,
末梢動脈疾患
Keyword:
Diabetes Mellitus
,
Ischemia
,
Risk Factors
,
Prognosis
,
Smoking
,
Survival Rate
,
Prevalence
,
Lower Extremity
,
Renal Insufficiency
,
Ankle Brachial Index
,
Peripheral Arterial Disease
pp.755-762
発行日 2015年6月20日
Published Date 2015/6/20
DOI https://doi.org/10.19020/J01864.2015274182
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<Point>PADは一般的に大動脈より以遠の閉塞性動脈硬化症をさす。重篤例では潰瘍、安静時疼痛を伴い重症下肢虚血という。平均寿命の延長、喫煙、糖尿病、慢性腎臓病とともにPADは急増している。無症状であっても予後が不良であるためABI等による早期スクリーニングが重要である。重症下肢虚血(CLI)の予後不良因子は透析と大切断であり治療の目的は救肢である。日本は透析大国であり、糖尿病の新規発症も増加しているため今後もPAD、CLIの有病率は増加すると考えられる。
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