透析患者の致死的不整脈-診断・治療・予防
非薬物治療 カテーテルアブレーション
小堀 敦志
1
1神戸市立医療センター中央市民病院 循環器内科
キーワード:
血液透析
,
腎不全-慢性
,
心房細動
,
頻拍-心室性
,
カテーテル切除術
,
治療成績
Keyword:
Atrial Fibrillation
,
Kidney Failure, Chronic
,
Renal Dialysis
,
Catheter Ablation
,
Tachycardia, Ventricular
,
Treatment Outcome
pp.447-452
発行日 2015年4月10日
Published Date 2015/4/10
DOI https://doi.org/10.19020/J01864.2015209949
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慢性維持透析患者の不整脈発症率は高く,薬物治療に難渋することが多い.不整脈の原因となる基礎疾患の治療が奏効しない場合は,カテーテルアブレーションも一つのオプションとなりうる.透析患者における心室頻拍などの致死性不整脈に対するアブレーションの詳細な報告は少ないが,奏効する症例も経験される.また近年増加している心房細動は,透析患者にとっては透析困難などの致命的な状態に陥らせる危険な頻脈性不整脈の一つである.透析患者に対する心房細動アブレーション治療では,非透析患者群に比較して複数回の施術が必要となる場合が多いが,治療技術の進歩により発作性であれば早期施術により治療効果が期待できる.
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