発行日 2011年5月1日
Published Date 2011/5/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00349.2011245560
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14歳男児。患者は動悸、めまいを主訴に著者らの施設を受診、特発性の小児期心室頻拍(VT)と診断で入院となった。所見では器質的な心疾患は認められず、各種抗不整脈薬を投与したが効果はなく、心内膜面からVT起源へのカテーテルアブレーションを行うも無効であった。そこで、術中の心外膜マッピングに基づいて体外循環下に全層心筋切除術を施行した結果、術後は洞調律を維持し、良好な経過で退院となった。尚、目下、術後1年以上経過で再発は認めず、内服薬も不要であり、運動制限も解除されている。
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