透析患者におけるフィジカルアセスメント-看護師の観察力
透析室の看護師に求められる「アセスメント能力」について
佐藤 久光
1
1増子記念病院 看護部
キーワード:
血液透析
,
腎不全-慢性
,
腹膜透析
,
理学的検査
,
観察
,
臨床能力
,
腎臓病看護
Keyword:
Clinical Competence
,
Kidney Failure, Chronic
,
Renal Dialysis
,
Peritoneal Dialysis
,
Physical Examination
,
Observation
,
Nephrology Nursing
pp.273-279
発行日 2015年3月10日
Published Date 2015/3/10
DOI https://doi.org/10.19020/J01864.2015157997
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
看護は「観察に始まり観察に終わる」.とりわけ慢性腎臓病(CKD)領域においては,看護師による観察の重要性はいっそう大きい.また,観察力とアセスメント能力は連動している.観察の結果から判断してアセスメントするため,アセスメント能力が高いことで観察力も高まる.CKD患者に対する観察には,経時的変化,透析効率に関連したもの,合併症の有無に関するもの,薬物療法による作用,副作用の観察などがある.今日,CKD領域に関わる看護師たちには,体系化された「技術としてのフィジカルアセスメント」が求められている.そのことにより,看護の標準化をはかり,それを基礎とし,その患者に特有の問題を加味した個別性への応用が重要である.
Copyright © 2015, Nihon Medical Center, Inc. All rights reserved.