透析患者の悪性腫瘍の早期発見と予防
透析患者の悪性腫瘍の危険因子と予防対策 肝炎・肝がん
中村 篤司
1
,
天田 憲利
1地域医療機能推進機構仙台病院 外科
キーワード:
肝炎-B型
,
肝炎-C型
,
肝細胞癌
,
肝切除
,
危険因子
,
血液透析
,
抗ウイルス剤
,
集団検診
,
腎不全-慢性
,
発生率
,
肝動脈塞栓術
,
Sorafenib
,
腫瘍の早期診断
,
ラジオ波焼灼術
Keyword:
Antiviral Agents
,
Hepatectomy
,
Hepatitis B
,
Hepatitis C
,
Carcinoma, Hepatocellular
,
Kidney Failure, Chronic
,
Renal Dialysis
,
Mass Screening
,
Risk Factors
,
Incidence
,
Early Detection of Cancer
,
Sorafenib
pp.41-46
発行日 2015年1月10日
Published Date 2015/1/10
DOI https://doi.org/10.19020/J01864.2015138779
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透析患者は未だB型肝炎ウイルス(HBV)およびC型肝炎ウイルス(HCV)の高率感染集団である.これら感染を母体に発生する肝細胞がんの発症率も高く,がん早期発見を目的に,両ウイルス感染透析患者は腫瘍マーカー測定や画像検査によるサーベイランスが必要となる.肝細胞がんの治療は一般に多岐にわたるが,治療法の多くは透析患者に対しても適応があり,耐容可能ならば積極的な加療が望まれる.透析患者における治療体系の確立のみならず,肝炎ウイルスの感染予防や抗ウイルス療法といった発がん予防策に努めることも肝要である.
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