腎代替療法の多様化と看護の新しい役割-標準化と個別化の視点から
腎不全各期における個別性のある看護の関わりと実践 保存期腎不全
板谷 妙子
1
,
高田 大輔
1北朝霞駅前クリニック 腎臓内科
キーワード:
プライマリケア医
,
専門職間人間関係
,
患者の権利擁護
,
腎置換療法
,
患者心理
,
病識
,
腎機能障害
,
患者の好み
,
腎臓病看護
,
看護実践
Keyword:
Interprofessional Relations
,
Patient Advocacy
,
Renal Replacement Therapy
,
Renal Insufficiency
,
Physicians, Primary Care
,
Patient Preference
,
Nephrology Nursing
pp.279-284
発行日 2014年3月10日
Published Date 2014/3/10
DOI https://doi.org/10.19020/J01864.2014160732
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末期腎不全患者が腎代替療法を選択する際,腎移植・血液透析(HD)・腹膜透析(PD)のなかでどの療法を選択するかは非常に重要な問題である.昨今,看護師による療法選択説明も行われるようになってきており,腎不全外来を担当する看護師は,病期の進行抑制と合併症の予防に重点をおきながら,患者が最適な腎代替療法を自己決定できるように支援することが重要となる.しかし,わが国の透析療法の現状は,HDとPD間で患者数の偏りが顕著となっている.腎代替療法の説明を長所・短所を含めて平等に行い,PDを行っていない施設ではPD管理の可能な医療機関を紹介し,見学,説明をしてもらうなど,適切な情報提供が患者の治療の選択肢を拡げるものと考える.
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