特集 炎症性腸疾患の分子標的治療を総括する
XIII.特異的分子標的薬使用患者におけるCOVID-19 リスクについて
仲瀬 裕志
1
1札幌医科大学医学部消化器内科学講座
キーワード:
SARS-CoV-2
,
COVID-19
,
IBD
,
生物学的製剤
,
ワクチン
Keyword:
SARS-CoV-2
,
COVID-19
,
IBD
,
生物学的製剤
,
ワクチン
pp.323-327
発行日 2021年9月20日
Published Date 2021/9/20
DOI https://doi.org/10.19020/INT.0000000624
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COVID-19パンデミックにおける炎症性腸疾患(IBD)患者管理は重要である.なかでも,免疫抑制を有する薬剤をどのように使用するかについてまだ議論の余地がある.SARS-CoV-2感染予防やCOVID-19罹患時においてステロイド投与量の調節は重要である.一方,生物学的製剤使用がCOVID-19の重症度に影響を与えないことがわかってきた.このパンデミックにおけるIBD管理においても,もっとも大事なポイントは,腸管炎症をしっかりとコントロールすることが,SARS-CoV-2感染リスクを下げることにつながることである.
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