特集 大腸腫瘍の分子生物学
Ⅹ.分子生物学的解析のできた症例(2)SSA/P 由来MSS 型大腸癌の1 例
川崎 啓祐
1
,
永塚 真
2
,
梁井 俊一
1
,
石田 和之
2
,
遠藤 昌樹
1,3
,
中村 昌太郎
1
,
菅井 有
2
,
松本 主之
1
1岩手医科大学消化器内科消化管分野
2岩手医科大学病理診断学講座
3開運橋消化器内科クリニック
キーワード:
早期大腸癌
,
SSA/P
,
MSS
,
NBI
,
拡大内視鏡
Keyword:
早期大腸癌
,
SSA/P
,
MSS
,
NBI
,
拡大内視鏡
pp.477-484
発行日 2018年9月20日
Published Date 2018/9/20
DOI https://doi.org/10.19020/INT.0000000242
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症例は43 歳,女性.病変は横行結腸の15 mm 大の表面陥凹を伴う広基性隆起であり,拡大観察でSSA/P の担癌例の診断の下,EMR を施行した.病理診断は中・高分化腺癌を伴うSSA/P であり,SM 浸潤距離2,300μm,grade1 のリンパ管侵襲と簇出を認めた.分子解析では,SSA/P と癌のいずれも高メチル化とBRAF 変異が陽性かつMSS であった.癌部でTP53 変異とアレル不均衡がみられた.
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