連載 内視鏡の読み方
十二指腸神経内分泌腫瘍
石川 裕美子
1
,
後藤 修
1,2
,
土生 亜実
1
,
野田 啓人
1
,
松下 晃
3
,
岩切 勝彦
1
1日本医科大学消化器内科学
2日本医科大学付属病院内視鏡センタ ー
3日本医科大学消化器外科学
キーワード:
十二指腸
,
神経内分泌腫瘍
,
リンパ節転移
Keyword:
十二指腸
,
神経内分泌腫瘍
,
リンパ節転移
pp.1581-1585
発行日 2024年10月20日
Published Date 2024/10/20
DOI https://doi.org/10.19020/CG.0000003267
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神経内分泌腫瘍(neuroendocrine neoplasm;NEN)は内分泌細胞への分化を示す腫瘍の総称であり,高分化のneuroendocrine tumor (NET)と低分化のneuroendocrine carcinoma (NEC)に分類される.近年,消化管NENは増加傾向で内視鏡的に発見されるケースも多いため,遭遇した際に診断できることが重要である.今回,小型でリンパ節転移を認めた症例,および生検ではBrunner腺過形成の診断であったが完全生検を目的とした内視鏡的切除を行いNETの診断がついた症例を経験した.本稿では十二指腸NETの特徴に関して述べるとともに,その鑑別法について考察する.
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