特集 急性胆囊炎・胆管炎を再考する
12.急性胆囊炎に対する腹腔鏡下胆囊摘出術の基本手技,危険回避手術の適応と方法
梅澤 昭子
1
,
春田 英律
1
,
千葉 小夜
1
,
今村 清隆
1
,
関 洋介
1
,
笠間 和典
1
1四谷メディカルキューブきずの小さな手術センター外科
キーワード:
急性胆囊炎
,
腹腔鏡下胆囊摘出術
,
危険回避手術
Keyword:
急性胆囊炎
,
腹腔鏡下胆囊摘出術
,
危険回避手術
pp.1442-1450
発行日 2024年9月20日
Published Date 2024/9/20
DOI https://doi.org/10.19020/CG.0000003234
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急性胆囊炎は,炎症の程度によりその術中所見は多彩であり手術難度も異なる.炎症による組織の瘢痕硬化は手術難度が高く合併症のリスクとなる.ランドマークの確認や適切な剝離層を保持することなど,基本に則り手術を安全に遂行することを心掛ける.術前に把握した解剖学的破格などに留意し,術中は重大な合併症である胆管血管損傷を避ける注意深い手技が大切である.困難例に対する危険回避手術は,遺残させる範囲や遺残胆囊の閉鎖方法などを術中に判断し,術後合併症も考慮して過不足のない手技を選択する.
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