特集 急性胆囊炎・胆管炎を再考する
7.気腫性胆囊炎・壊疽性胆囊炎の診断・治療
桜井 博仁
1
,
山家 研一郎
1
,
高見 一弘
1
,
近藤 典子
1
,
山本 久仁治
1
,
片寄 友
1
1東北医科薬科大学肝胆膵外科
キーワード:
急性胆囊炎
,
気腫性胆囊炎
,
壊疽性胆囊炎
Keyword:
急性胆囊炎
,
気腫性胆囊炎
,
壊疽性胆囊炎
pp.1408-1413
発行日 2024年9月20日
Published Date 2024/9/20
DOI https://doi.org/10.19020/CG.0000003229
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
気腫性胆囊炎,壊疽性胆囊炎が疑われる状態ならば,「急性胆管炎・胆囊炎診療ガイドライン2018」(TG18)の急性胆囊炎重症度判定基準で中等症急性胆囊炎(Grade Ⅱ)以上に位置づけられる.臓器障害による全身症状などを呈し,呼吸・循環管理などの集中治療を要する状態〔重症急性胆囊炎(Grade Ⅲ)〕に移行する可能性もあり,速やかに胆囊摘出術や胆囊ドレナージ術が行われるべき急性胆囊炎とされている.日常診療において一般的な急性胆囊炎の状態が急速に悪化した場合,気腫性胆囊炎や壊疽性胆囊炎の発症を念頭におき,早期診断,早期治療の介入を行わなければならない.気腫性胆囊炎・壊疽性胆囊炎の臨床的特徴や治療方針を理解していることが重要である.
Copyright © 2024, Nihon Medical Centers, Inc. All rights reserved.