特集 消化管出血のマネジメントが変わっている? ―最新情報と診療の実際
3.トピックス(4)内視鏡治療後出血のマネジメント―緊急内視鏡の適応とタイミングは?
奥村 大志
1
,
堀田 欣一
1
,
今井 健一郎
1
,
川田 登
1
,
小野 裕之
1
1静岡県立静岡がんセンター内視鏡科
キーワード:
内視鏡治療後出血
,
マネジメント
,
緊急内視鏡
,
抗血栓薬
Keyword:
内視鏡治療後出血
,
マネジメント
,
緊急内視鏡
,
抗血栓薬
pp.1451-1457
発行日 2023年9月20日
Published Date 2023/9/20
DOI https://doi.org/10.19020/CG.0000002816
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上部消化管内視鏡治療は胃ESDが普及しているが,後出血の頻度は依然として高い.とくに抗血栓薬内服はリスクであり,予測モデル・予防法の開発が進んでおり今後の一般化が期待される.大腸内視鏡治療はCSPが近年主流になりつつある.CSPは安全な治療法で,後出血が少ないことが証明されているが,抗血栓薬の管理などガイドラインの整備が必要である.治療後出血は医原性出血であり,通常の消化管出血とはマネジメントを変え緊急内視鏡の適応を考える必要がある.リスク管理は必須であり,インフォームド・コンセントはもちろんのこと,患者からの問い合わせや緊急内視鏡の手順など,後出血時の対応を施設内で今一度,確認すべきである.
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