特集 黄疸を極める
5.消化器内科医も知っておくべき黄疸(2)小児肝疾患と黄疸
乾 あやの
1
,
藤澤 知雄
2
1済生会横浜市東部病院小児肝臓消化器科
2NPO法人日本小児肝臓研究所
キーワード:
胆道閉鎖症
,
新生児肝炎
,
Alagille症候群
Keyword:
胆道閉鎖症
,
新生児肝炎
,
Alagille症候群
pp.318-323
発行日 2023年2月20日
Published Date 2023/2/20
DOI https://doi.org/10.19020/CG.0000002544
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小児期に肝疾患に伴う黄疸は,臨床的には胆道閉鎖症が最も重要である.胆道閉鎖症は早期に葛西術をしなければ予後は悪くなる.可及的速やかに胆道造影を行い,肝外胆管の閉鎖を確認して手術をする.一方,胆道閉鎖症が否定されたら,「新生児肝炎」を発症する多くの疾患を鑑別することになる.なかでもAlagille症候群は重要であり,特徴的な顔貌は目立たない例が少なくない.心雑音と心臓超音波検査で肺動脈狭窄があれば,まずこれを疑う.
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