特集 肝の超音波を知り尽くす ―肝腫瘍の診断と治療支援
1.腫瘍診断(5)組織と超音波診断 a.肝癌および異型結節の病理と画像
中島 収
1
,
隈部 力
2
,
黒松 亮子
3
,
塩賀 太郎
1
,
木村 芳三
1
,
檜垣 浩一
1
1雪の聖母会聖マリア病院中央臨床検査センター
2隈部医院
3久留米大学病院超音波診断センター
キーワード:
異型結節
,
早期肝癌
,
進行肝癌
,
超音波所見
,
組織診断
Keyword:
異型結節
,
早期肝癌
,
進行肝癌
,
超音波所見
,
組織診断
pp.1682-1689
発行日 2022年11月20日
Published Date 2022/11/20
DOI https://doi.org/10.19020/CG.0000002448
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「肝腫瘤の超音波診断基準」のなかで肝癌は2 cm以下結節型と2 cmを超える結節型,塊状型の3群に分け,各々の超音波画像所見(Bモード所見,ドプラ所見,造影所見)を示している.これらの超音波画像の理解のためには早期肝癌,進行肝癌,異型結節について病理学的特徴を理解することが必要である.また肝癌の多段階発癌や発育・進展過程における病理形態の変化や多彩性を腫瘍径と関連付けることでさらに理解を深めることができる.肝腫瘤の質的診断においては超音波診断の特性を踏まえ,CTやMRIと合わせた相補的な画像診断を行い,さらに必要に応じて生検や切除による組織診断が望まれる.
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