Japanese
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臨床報告
副肝管を有する腹腔鏡下肝切除術時の胆囊摘出にて術前内視鏡的経鼻胆道ドレナージチューブ留置が有用であった1例
Usefulness of an endoscopic naso-biliary drainage tube during a laparoscopic cholecystectomy in a hepatectomy patient with an abberant bile duct
蒲田 亮介
1
,
高村 博之
1
,
林 泰寛
1,2
,
大畠 慶直
1
,
中沼 伸一
1
,
太田 哲生
1
Ryosuke GABATA
1
1金沢大学消化器・腫瘍・再生外科
2富山県立中央病院外科
キーワード:
内視鏡的経鼻胆道ドレナージ
,
副肝管
,
腹腔鏡下手術
Keyword:
内視鏡的経鼻胆道ドレナージ
,
副肝管
,
腹腔鏡下手術
pp.379-383
発行日 2019年3月20日
Published Date 2019/3/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407212418
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要旨
症例は65歳,男性.肝細胞癌(S3)の手術加療目的に紹介となった.術前のDIC-CTにて胆囊管に合流する副肝管(B5)を認めたため,術前に内視鏡的経鼻胆道ドレナージチューブ(ENBDT)を挿入し,腹腔鏡下左肝切除術と胆囊摘出術を予定した.胆囊摘出の際,術前に留置したENBDTより術中造影を行い,副肝管を同定したのち,分岐部よりも末梢で胆囊管を切離した.その後,腹腔鏡下左肝切除を施行し,手術終了とした.合併症のない安全な肝切除に際して,詳細に胆道走向を把握することは必要不可欠であり,本症例のように副肝管を有する症例に対してENBDT留置は術中胆道損傷の防止策として有用であると考える.
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