消化管がん検診・スクリーニングの手引き
VⅡ 消化管がんの検診・スクリーニングにおけるトピックス ❷ カプセル内視鏡の現状と消化管スクリーニングへの応用
角川 康夫
1
,
福士 剛蔵
1
,
中村 佳子
1
,
高丸 博之
1
,
松田 尚久
1,2
,
斎藤 豊
1
1国立がん研究センター中央病院 検診センター/内視鏡科
2国立がん研究センター中央病院 社会と健康研究センター 検診開発研究部
キーワード:
大腸カプセル内視鏡
,
小腸カプセル内視鏡
,
e-ラーニング教育システム
,
人工知能
Keyword:
大腸カプセル内視鏡
,
小腸カプセル内視鏡
,
e-ラーニング教育システム
,
人工知能
pp.1047-1051
発行日 2021年7月15日
Published Date 2021/7/15
DOI https://doi.org/10.19020/CG.0000001886
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カプセル内視鏡は,カプセル型の小型の内視鏡を嚥下することで消化管の蠕動運動によって自然な状態で進み,消化管内腔を直接観察することができるモダリティである.本邦では,大腸カプセル内視鏡と小腸カプセル内視鏡が臨床で使用されている.大腸カプセル内視鏡の10 mm以上の大腸ポリープに対する感度は77~97%,特異度は64~99%と報告されている.大腸カプセル内視鏡は,おもに大腸内視鏡の挿入困難な症例に活用されている.痛くない,怖くない,恥ずかしくない,といったメリットを有する大腸カプセル内視鏡は,これまで大腸の検診を受けたことのないような人々,といった新たな潜在的需要の掘り起こしに期待がかかるモダリティである.
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