消化管がん検診・スクリーニングの手引き
VⅡ 消化管がんの検診・スクリーニングにおけるトピックス ❻ 大 腸癌の内視鏡スクリーニングにおけるAIの活用
三澤 将史
1
1昭和大学横浜市北部病院消化器センター
キーワード:
大腸内視鏡
,
大腸癌
,
スクリーニング
,
人工知能
Keyword:
大腸内視鏡
,
大腸癌
,
スクリーニング
,
人工知能
pp.1066-1070
発行日 2021年7月15日
Published Date 2021/7/15
DOI https://doi.org/10.19020/CG.0000001890
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大腸癌は本邦の癌罹患数1位であり,死亡数においても肺癌に次ぐ2位となっており,積極的な対策が望まれる癌腫の一つである.現在のところ本邦では便潜血反応による大腸癌検診が普及しているが,米国では大腸癌スクリーニングで最も普及しているのは全大腸内視鏡である.米国のNational Polyp Studyにおいては,全大腸内視鏡および腫瘍性病変の切除により53%の大腸癌死亡を抑制されたことが報告されており,本邦での大規模なランダム化比較試験が進行中であるが,その大腸癌死亡抑制効果は確実視されており,本邦での大腸内視鏡スクリーニングの導入も期待されている.
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