特集 消化管疾患のER―診断と治療のポイント
10.対応に苦慮する腹部救急対策(1) 抗血栓薬の休薬と再開の指針―急性消化管出血に対する抗血栓薬の対応
石井 孝政
1
,
朝日 公一
1
,
齋藤 登
1
1獨協医科大学埼玉医療センター総合診療科
キーワード:
抗血栓薬
,
休薬と再開
,
塞栓症リスク
Keyword:
抗血栓薬
,
休薬と再開
,
塞栓症リスク
pp.631-636
発行日 2020年5月20日
Published Date 2020/5/20
DOI https://doi.org/10.19020/CG.0000001172
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高齢化社会に伴い抗血栓薬服用患者数は増加すると思われる.抗血栓薬服用患者が急性消化管出血をきたした際,抗血栓薬の休薬と再開が問題となる.本邦のガイドラインでは休薬・再開について上部消化管出血では抗血小板薬は高リスク群では継続し,抗凝固薬は休薬し止血確認後早期の再開を推奨している.大腸憩室出血では抗血栓薬の休薬については個別に決定し,再開は止血確認後としている.国内のガイドラインと海外の複数のガイドラインを比較しまとめた.
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