特集 大腸ESD の工夫
巻頭言
田中 信治
1
1広島大学大学院医系科学研究科内視鏡医学
pp.233-234
発行日 2020年2月20日
Published Date 2020/2/20
DOI https://doi.org/10.19020/CG.0000001072
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内視鏡的粘膜下層剝離術(ESD;endoscopic submucosal dissection)が臨床導入されて,現在一般化しつつある.ESD の黎明期には,胃のESD ですら,日本消化器内視鏡学会の主題に取り上げるのは「リスクの高い手技ということで時期尚早である」とプログラム委員会で話し合われていたことを思い出すと隔世の感がある.内視鏡機器,各種のデバイスの開発,技術の進歩によって,手技の安全性や有用性が証明され,まず胃ESD が2006 年に,引き続いて食道ESD が2008 年に,そして,遅れて2012 年には大腸ESD も保険適用になり,保険診療のもとで全国の多くの施設で施行されている.
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