特集 ガイドラインに基づいた内視鏡診療
9 .「大腸ESD/EMR ガイドライン」の当科における運用
田中 信治
1
,
保田 和毅
2
,
山下 賢
1
,
二宮 悠樹
1
,
岡 志郎
2
,
茶山 一彰
2
1広島大学病院内視鏡診療科
2広島大学病院消化器・代謝内科
キーワード:
早期大腸癌
,
大腸腫瘍
,
ESD
,
EMR
,
ガイドライン
Keyword:
早期大腸癌
,
大腸腫瘍
,
ESD
,
EMR
,
ガイドライン
pp.73-80
発行日 2019年12月20日
Published Date 2019/12/20
DOI https://doi.org/10.19020/CG.0000001021
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大腸EMR とESD の棲み分け,そのための術前診断,実際の内視鏡治療の有効性と安全性を第一線の臨床現場で確保するための指針として,日本消化器内視鏡学会で「大腸ESD/EMR ガイドライン」が2014 年に発刊され,初版発刊から5 年目の2019 年に最新情報を盛り込んで改訂された.大腸ESD は2012 年4 月に保険適用となったが,2018 年4 月には保険適用と診療報酬が改訂され,その具体的運用方法についても詳述されている.当院では,基本的にこのガイドラインに沿った診療を行っているが,一部「臨床研究」としてガイドラインとは異なる診療を行っている側面もある.今後は,SSA/P の取り扱いやESD/EMR 後のサーベイランスに対するエビデンスの構築と診療指針の記述が望まれる.
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