炎症性腸疾患診療のupdate
Ⅲ 炎症性腸疾患の検査法 ⑦便中カルプロテクチン・ヘモグロビン検査
松岡 克善
1
1東邦大学医療センター佐倉病院消化器内科
キーワード:
便中カルプロテクチン検査
,
免疫学的便ヘモグロビン検査
,
潰瘍性大腸炎
Keyword:
便中カルプロテクチン検査
,
免疫学的便ヘモグロビン検査
,
潰瘍性大腸炎
pp.768-771
発行日 2019年5月25日
Published Date 2019/5/25
DOI https://doi.org/10.19020/CG.0000000797
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潰瘍性大腸炎(UC)は,大腸に慢性炎症が引き起こされる疾患である.原因は不明で根治療法はなく,再燃と寛解を繰り返す.従来は症状の緩和が治療目標であったが,内視鏡的に炎症が消失した状態である粘膜治癒を達成することによって長期的な予後が改善することが示された結果,現在は粘膜治癒が治療目標になっている.治療目標として粘膜治癒が一般的になるに従い,内視鏡で粘膜炎症の活動性を評価することの重要性が増してきている.
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