特集 胆囊癌診療の現況
4 .胆囊癌の治療(1)手術
青木 琢
1
,
窪田 敬一
1
1獨協医科大学第二外科
キーワード:
T2 胆囊癌
,
腫瘍占居部位
,
リンパ節郭清
,
拡大切除
,
腹腔鏡下胆囊摘出術
Keyword:
T2 胆囊癌
,
腫瘍占居部位
,
リンパ節郭清
,
拡大切除
,
腹腔鏡下胆囊摘出術
pp.187-192
発行日 2019年1月20日
Published Date 2019/1/20
DOI https://doi.org/10.19020/CG.0000000651
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胆囊癌切除後の強力な予後因子は壁深達度とリンパ節転移であり,術前画像でリンパ節転移を正確に診断することは現状では困難であるため,壁深達度に基づく手術術式選択が行われることが一般的である.T1 胆囊癌には開腹での胆囊摘出術あるいは全層胆囊摘出術±リンパ節サンプリングが行われ,切除後予後は良好である.T2 胆囊癌には拡大胆囊摘出術+領域リンパ節郭清が行われるが,リンパ節郭清範囲,肝外胆管の取り扱いなど,controversial な点が未だ存在する.T3,T4 胆囊癌に対しても積極的な切除が行われ,短期・長期予後ともに向上が認められているが,未だ予後不良であり,集学的治療の開発が求められる.
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