連載 検査値の読み方
HBV,HCV 重複感染に対して治療介入した一例
手塚 匠海
1
,
三神 信太郎
1
,
正木 尚彦
2
1国立国際医療研究センター病院消化器内科
2国立国際医療研究センター病院中央検査部門
キーワード:
HBV
,
HCV
,
重複感染
,
DAAs
,
再活性化
Keyword:
HBV
,
HCV
,
重複感染
,
DAAs
,
再活性化
pp.1307-1311
発行日 2018年8月20日
Published Date 2018/8/20
DOI https://doi.org/10.19020/CG.0000000507
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B型肝炎およびC型肝炎は,ともに肝炎ウイルスにより引き起こされる感染症であり,持続的な肝炎によって肝硬変や肝細胞癌が引き起こされる.B型肝炎ウイルス(HBV)とC型肝炎ウイルス(HCV)の重複感染は,それぞれが単独で感染した慢性肝疾患に比して進行は早く,その際はウイルス量が多いほうを治療対象とすることが推奨されている.また重複感染の際にHCVに対してインターフェロン・フリー治療を行うとHBVの再活性化が起こることが確認されているが,再活性化の明確な診断基準や治療に関する明確な定義は確立されていない.
今回われわれはHBV とHCV の重複感染に対して治療介入した1例を経験したため提示する.
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