膵癌update
Ⅴ トピックス ②ロボット膵切除術
堀口 明彦
1
,
宇山 一朗
2
,
伊東 昌広
1
,
浅野 之夫
1
,
荒川 敏
1
,
志村 正博
1
1藤田保健衛生大学医学部消化器外科学講座坂文種報徳會病院外科
2藤田保健衛生大学医学部総合消化器外科学講座
キーワード:
膵癌
,
腹腔鏡下膵頭十二指腸切除
,
腹腔鏡下膵体尾部切除
,
ロボット手術
Keyword:
膵癌
,
腹腔鏡下膵頭十二指腸切除
,
腹腔鏡下膵体尾部切除
,
ロボット手術
pp.941-945
発行日 2018年5月25日
Published Date 2018/5/25
DOI https://doi.org/10.19020/CG.0000000418
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日本内視鏡外科学会の2016年度調査では腹部外科領域の腹腔鏡下手術は約1,027,756件が行われていた.手術手技およびデバイスの進歩により,腹腔鏡下手術は今後も右肩上がりに増加していくであろう.膵臓領域に関しては,2012年に腹腔鏡下尾側膵切除術が保険収載され,各施設で行われるようになった.2016年には膵頭十二指腸切除術が保険収載され,膵臓内視鏡外科研究会によると,現在本邦では膵切除術は年間約400例が行われている.
一方,膵癌の治療は術前術後の補助化学療法が導入され,予後が向上した.切除可能膵癌に対しては外科的治療が推奨されている.また,Borderline resectable膵癌に対する術前治療は外科的切除の切除率およびR0率を向上し,予後向上に繫がる可能性がある.本稿では膵癌に対する腹腔鏡下膵切除術のうちロボット膵切除術につき述べる.
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