Japanese
English
特集 消化器疾患に対する縮小手術の可能性
10.膵腫瘍に対する縮小手術
Limited resection for pancreastic tumor
志村 正博
1
,
浅野 之夫
1
,
伊東 昌広
1
,
川辺 則彦
1
,
荒川 敏
1
,
古田 晋平
1
,
加藤 宏之
1
,
越智 隆之
1
,
林 千紘
1
,
神尾 健士郎
1
,
河合 永季
1
,
安岡 宏展
1
,
東口 隆彦
1
,
堀口 明彦
1
M. Shimura
1
,
Y. Asano
1
,
M. Ito
1
,
N. Kawabe
1
,
S. Arakawa
1
,
S. Furuta
1
,
H. Kato
1
,
T. Ochi
1
,
C. Hayashi
1
,
K. Kamio
1
,
T. Kawai
1
,
H. Yasuoka
1
,
T. Higashiguchi
1
,
A. Horiguchi
1
1藤田医科大学ばんたね病院外科
キーワード:
縮小手術
,
機能温存手術
,
十二指腸温存膵頭部切除術
,
膵中央切除術
Keyword:
縮小手術
,
機能温存手術
,
十二指腸温存膵頭部切除術
,
膵中央切除術
pp.1351-1355
発行日 2020年12月1日
Published Date 2020/12/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_geka82_1351
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一般に膵腫瘍に対する手術は膵頭十二指腸切除術,膵体尾部切除術が選択されていることが多い.しかし術後遠隔時における膵内外分泌機能の低下などの問題から,良性,低悪性度膵腫瘍に対する機能温存手術が提唱されるようになった.十二指腸温存膵頭切除術は十二指腸,胆管,十二指腸乳頭を温存し,膵中央切除術は膵切除量を可能な限り縮小した術式である.適応疾患の選択には注意が必要であるが,術後の膵内外分泌機能からみると,根治性と過不足のない膵縮小手術は有用な術式と考える.
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