連載 内視鏡の読み方
終末回腸に多発する潰瘍・狭窄により再発性腸閉塞をきたした回腸結核の1 例
鈴木 将大
1
,
三井 啓吾
1
,
貝瀬 満
1
,
岩切 勝彦
1
1日本医科大学消化器内科学
キーワード:
小腸結核
,
小腸潰瘍
Keyword:
小腸結核
,
小腸潰瘍
pp.124-128
発行日 2017年12月20日
Published Date 2017/12/20
DOI https://doi.org/10.19020/CG.0000000209
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本邦における2015 年の新規腸結核患者は248人であり,すべての結核報告例の1.4%と報告されている参考URL 1).また,1995~2015 年における消化管結核の症例報告の集計では,小腸病変は35%に認められており増加傾向である1).カプセル内視鏡やバルーン内視鏡などの新しい診断手法により,以前は診断できなかった小腸疾患が診断されるようになり,報告が増加しているものと思われる.今回,大腸に病変を認めず,小腸にのみ病変を認めた腸結核症例を提示し,内視鏡所見と鑑別のポイントを述べる.
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